皮膚・アレルギー

当院の皮膚・アレルギー治療

皮膚疾患

皮膚疾患フケや抜け毛が増える、皮膚の赤いぶつぶつが生じるといった皮膚のトラブル。

しきりに掻いたり、舐めたり、痒がる様子を見る飼い主さまも精神的につらくなってしまいますが、これらの症状を示す皮膚病の原因にはさまざまなものが考えられます。皮膚自体に原因がある場合だけでなく、全身の健康上の問題が皮膚の症状に現れていることもあるので、治療では原因を特定することが大切です。

診察の流れ

1.問診

まずはいつ頃から症状が現れ、これまでどのような経過だったのか、家でのわんちゃんやねこちゃんの様子などをお話しください。特にこれまでの症状の経過やわんちゃんやねこちゃんの生活スタイルなどは、皮膚病の原因を特定する上で大切な手がかりとなります。

2.身体検査

身体検査皮膚の状態や皮疹の分布のほか聴診などを行い、耳、歯、関節といった全身を診ます。

3.検査

検査

皮膚の疾患の主な検査に皮膚科的検査があります。毛検査は毛包の様子をみることで毛包に寄生するニキビダニや毛に寄生する真菌(糸状菌)の確認ができ、脱毛がある場合には休止期脱毛なのか、外傷による脱毛なのかもある程度特定できます。

経過が長く原因がはっきりしない場合、腫瘍や免疫介在性疾患を疑う場合などに行う皮膚生検は、通常、局所麻酔で皮膚の一部を少し(6mm程度)切除し病理検査を実施します。

その他にも皮膚表面に寄生するツメダニ、シラミ、疥癬などを確認する掻爬検査や、細菌または酵母の感染の有無、浸潤している細胞の種類や数を確める細胞診があります。

また、代謝や内分泌が関係する皮膚疾患も多く、治療に使用する薬が安全に使えるかどうか調べるためにも血液検査が必要です。血液検査には貧血や炎症の有無、肝臓や腎臓などの状態を調べる生化学・血液一般検査、主に皮膚疾患で問題となる甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンを調べる内分泌検査、アトピー体質や食物アレルギーが考えられるときに確認のため行われるアレルギー検査といったものがあります。

長期にわたる痒みを思わせる掻き行動や舐め行動は関節の痛みや分離不安や過剰なグルーミングなどによる精神的な面が原因なこともあります。