わんちゃんやねこちゃんは、人間よりも早く成長し衰えます。病気の進行も人間より早く、半年に一回の健康診断が理想的です。早期発見と早期治療が何より大切ですが、獣医療の世界では体調の異変や病気の症状に気付いた時には、すでに手遅れということも少なくありません。ちょっとしたことでも異変や違和感を感じたら、お気軽に当院へご相談ください。しゃべることができないわんちゃんやねこちゃんの些細な変化にいち早く気づけるかどうかは、飼い主さまであるご家族次第です。
シニアの病気
大切な家族の一員であるわんちゃん、ねこちゃんに異変を感じたら、まずは獣医師にご相談ください。治療可能な病気に罹っている場合は早期発見・早期治療につながります。
年をとれば衰えてしまうのは当然と、なかなかご来院されないケースも少なくありませんが、当院では飼い主さまとわんちゃん、ねこちゃんが1日でも長く、健康で楽しい生活を送るためのサポートをしています。
人と犬・猫の年齢換算表
元気に長生きしてもらうために、年齢をしっかり意識し、適切なケアにつなげましょう。わんちゃん・ねこちゃんの平均寿命は14歳前後と言われてきましたが、食事の変化や医療技術の発達で、人と同様にわんちゃんの平均寿命も延びてきています。
品種などによって多少の違いはありますが、1年半で人の20歳相当まで成長し、以降、1年で人間の4歳分の加齢の影響があります。
犬と人間の標準年齢換算表
人間の年数 | 体重1~20㎏の 犬の年齢 |
体重20~50㎏の 犬の年齢 |
体重50~90㎏の 犬の年齢 |
体重90㎏以上の 犬の年齢 |
---|---|---|---|---|
1年 | 7歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 |
2年 | 13歳 | 14歳 | 16歳 | 18歳 |
3年 | 20歳 | 21歳 | 24歳 | 26歳 |
4年 | 26歳 | 27歳 | 31歳 | 34歳 |
5年 | 33歳 | 34歳 | 38歳 | 41歳 |
6年 | 40歳 | 42歳 | 45歳 | 49歳 |
7年 | 44歳 | 47歳 | 50歳 | 56歳 |
8年 | 48歳 | 51歳 | 55歳 | 64歳 |
9年 | 52歳 | 56歳 | 61歳 | 71歳 |
10年 | 56歳 | 60歳 | 66歳 | 78歳 |
11年 | 60歳 | 68歳 | 72歳 | 86歳 |
12年 | 64歳 | 69歳 | 77歳 | 93歳 |
13年 | 68歳 | 74歳 | 82歳 | 101歳 |
14年 | 72歳 | 78歳 | 88歳 | 108歳 |
15年 | 76歳 | 83歳 | 93歳 | 115歳 |
16年 | 80歳 | 87歳 | 99歳 | 123歳 |
17年 | 84歳 | 92歳 | 104歳 | 131歳 |
18年 | 88歳 | 96歳 | 109歳 | 139歳 |
19年 | 92歳 | 101歳 | 115歳 | ー |
20年 | 96歳 | 105歳 | 120歳 | ー |
21年 | 100歳 | 109歳 | 126歳 | ー |
22年 | 104歳 | 113歳 | 130歳 | ー |
23年 | 108歳 | 117歳 | ー | ー |
24年 | 112歳 | 120歳 | ー | ー |
25年 | 116歳 | 124歳 | ー | ー |
猫と人間の標準年齢換算表
猫の年数 | 人間の年齢 |
---|---|
0~1ヶ月 | 0~1歳 |
2~3ヵ月 | 2~4歳 |
4ヶ月 | 6~8歳 |
6ヶ月 | 10歳 |
7ヶ月 | 12歳 |
12ヶ月 | 15歳 |
18ヶ月 | 21歳 |
2年 | 24歳 |
3年 | 28歳 |
4年 | 32歳 |
5年 | 36歳 |
6年 | 40歳 |
7年 | 44歳 |
8年 | 48歳 |
9年 | 52歳 |
10年 | 56歳 |
11年 | 60歳 |
12年 | 64歳 |
13年 | 68歳 |
14年 | 72歳 |
15年 | 76歳 |
16年 | 80歳 |
17年 | 84歳 |
18年 | 88歳 |
19年 | 92歳 |
20年 | 96歳 |
21年 | 100歳 |
22年 | 104歳 |
23年 | 108歳 |
24年 | 112歳 |
25年 | 116歳 |
老化のサインに気づいてあげよう
わんちゃんやねこちゃんの老化の影響を日頃のスキンシップや観察で、なるべく気づいてあげましょう。シニアのわんちゃんやねこちゃんに、以下のような老齢性疾患のサインとなる変化が現れたら、早めに受診してください。
- 目が白く濁ってきた(白内障の疑い)
- ぎこちない歩き方をしている(関節の病気の可能性)
- お散歩中にすぐに疲れて息があがる(心臓病の疑い)
- 水をたくさん飲むようになり、おしっこの量も増えた(腎臓病、糖尿病、副腎の病気の疑い)
- 夜泣きが増えた。混乱したような行動をする(認知症の疑い)
- ものにぶつかりやすくなった(視力が低下している可能性)
- 名前を呼んでも反応しない(聴力が低下している可能性)